夏の皮膚疾患

夏の皮膚トラブルは、夏の季節に限らず、起こり得ます。
秋・冬でも、下記の皮膚疾患が疑われる場合は、お気軽に医師にご相談ください。

夏に多い皮膚トラブル

日差しが強くなり、高温多湿で、夏は、皮膚トラブルが多くなる季節です。露出が多くなり、アクティブに活動するようになる夏は特に、皮膚のトラブルは避けたいですね。もし皮膚疾患ができてしまったら、早めに治療して、夏の肌を健康に保ちましょう。
夏の季節ならではの皮膚疾患を大きく分けると、「紫外線による皮膚疾患」「虫・草木による皮膚疾患」「汗による皮膚疾患」「プール・海水浴による皮膚疾患」に分けられます。

紫外線による皮膚疾患

日差しが強く、1年の中で最も紫外線を浴びることになる夏は、紫外線による皮膚疾患が増えます。紫外線には、A波、B波、C波の3種類があり、このうち地上に届くのは、肌の奥に届き、肌を黒くするサンタン作用がある紫外線A波と肌を赤くするサンバーン作用がある紫外線B波です。紫外線による皮膚炎は、紫外線A波と紫外線B波が主な原因となります。

日光皮膚炎(紫外線皮膚炎)

主に紫外線A波によって、血管が広がり、肌細胞が傷つくサンバーンが起こることで、日光皮膚炎が起こります。俗にいう「日焼け」のことですが、紫外線の量によっては、水疱、痒み、表皮の剥離、発熱、悪心などが起こるため、軽視することはできません。

光線過敏症(日光アレルギー)

光線過敏症(日光アレルギー)は、紫外線を浴びることによって引き起こされる免疫反応です。 光線過敏症の症状としては、皮膚の赤み、ブツブツ、腫れ、水ぶくれ、かゆみが挙げられます。光線過敏症の原因は、遺伝子によるもの、代謝の異常、アレルギー等様々ですが、なかでも薬剤による原因が多いとされています。

薬剤性光線過敏症には、以下の2つのタイプがあります。
①光接触皮膚炎 塗り薬や貼り薬の外用剤を用いた部位に日光が当たってかぶれ、外用剤を使用していた部分を中心にかぶれが起きます。
②光線過敏型薬疹 内服薬を服用後に、日が当たった露出部の皮膚に発疹ができ、広範囲に広がります。

ヘルペス

ヘルペスは、一度感染すると、症状が引いたあとも、ヘルペスウィルスが、体内に潜伏します。そして、潜伏したヘルペスウィルスは、体の免疫が低下すると活性化し、再びヘルペスの症状を引き起こします。紫外線を浴びることにより、皮膚の免疫力が低下することや、長時間日光を浴びることでの疲労が、ヘルペス再発につながります。

虫・草木による皮膚疾患

山や川辺などでアクティブに行動する人が増える夏は、虫や草木と接触する機会も多くなります。また、夏の観光は、皮膚疾患をもたらす虫や草木が生息しやすい季節でもあります。
毎年夏になると、虫・草木による皮膚トラブルで皮膚科を受診する患者さんが急増します。

虫刺され

蚊・アブ・ブヨをはじめとする虫に刺されると、腫れや痒みなどの症状が起こります。これは、虫の唾液や毒などが、体内に侵入することによって、アレルギー反応が起きることが原因となります。
特に、アブやブヨなどは、腫れや痒みの症状がひどく、重症になると、一か月程症状が続くこともあります。症状が長引く方は、医療機関にかかることをおすすめします。

草木かぶれ

草木かぶれとは、草木に皮膚が接触することによって、赤み・腫れ・ブツブツ・痛みなどの症状が引き起こされる皮膚疾患です。
草木かぶれを引き起こす植物は、以下のようなタイプに分けられます。

  • 触るとかぶれる植物
  • 触ると痛みがある植物
  • 草の汁でかぶれる植物
  • とげがある植物

草木かぶれの原因の代表となるものが、ハゼノキ、ヤマウルシ、ヌルデなどのウルシ科の植物です。その他にも、イチョウ(イチョウ科)・アロエ(ススキノキ科)・センニンソウ(キンポウゲ科)など、ウルシ科以外の植物も多数ございます。
かぶれは2週間程で治まりますが、症状が長引く場合は、重症化し、症状が広がる可能性があるため、皮膚科を受診しましょう。

汗による皮膚疾患

高温多湿で、大量に汗をかく夏は、汗が原因で引き起こされる皮膚トラブルがあります。

あせも(汗疹)

あせもは、皮膚の真皮の奥深くにある汗腺から分泌された汗が、うまく汗管をつたって皮膚の外に排出されず、皮膚の中にたまってしまうことで引き起こされます。たまった汗は、汗管の周りの組織に漏れ出し、水ぶくれ、炎症、かゆみなどの症状を引きこします。首・肘の内側・脚の付け根・背中・膝の裏側など、汗管が多く、汗が乾きにくい部分に主に発症します。

汗疱状湿疹

汗疱状湿疹とは、手足の指や足底に、痒みを伴う小水疱ができ、湿疹となる皮膚疾患です。汗が皮膚から外へうまく排出されないことが原因で、指腹や指の側縁・指背、手掌に、1~2ミリの小水疱ができたり、皮がむけたりします。汗疱状湿疹とは、汗疱の水疱がかぶれ、湿疹となったものです。汗疱は、自覚症状がない人がほとんどですが、汗疱状湿疹となると、痒みや痛みを伴うことがあるため、症状を認識するようになります。また、症状や発症箇所が似ていることから、よく水虫と間違えられます。

プール・海水浴による皮膚疾患

夏ならではといえば、プールや海水浴が挙げられます。基本的に、水を介して感染することはありませんが、プールや海水浴では、他人と皮膚が触れ合ったり、浮輪、タオルなどを共用したりすることで、感染することが考えられる皮膚疾患があります。また、クラゲに刺されたことで起きる皮膚トラブルが多発します。

とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひ(伝染性膿痂疹)には強い伝染性があり、掻いたところからでる滲出液などから、細菌が伝染し、次々にうつっていきます。プールの水で感染することはありませんが、肌の接触によって症状を悪化させたり、伝染したりする恐れがあります。

(みずいぼ)伝染性軟属腫

伝染性軟属腫(みずいぼ)は、感染経路はほとんどが接触感染で、皮膚に傷があるときに、ウィルスが身体に入り込み感染します。プールの水で感染することはないですが、浮輪・タオルなどの共用で感染することがありますので、共用は避けましょう。

頭虱(あたまじらみ)

アタマジラミは、人間の頭に生息し、血を吸って生息する虫です。頭虱に気が付いたら、すぐに皮膚科に行って対処法を相談しましょう。アタマジラミが水に浮いていて感染するということはありませんが、タオルや水泳帽を共有することで、感染することがあります。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニというとても小さなダニが皮膚の角質に寄生することで、人から人へ感染する病気です。肌と肌の接触でうつりますが、ごくまれに寝床、タオル、衣類などを介して感染することもあります。疥癬も、プールの水で感染することはありません。しかし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ非常に感染力が強いので、外出を控える必要があります。

クラゲに刺される

夏になると、海水浴の際にクラゲに刺されるというハプニングが起こり、皮膚科に来院される患者さんが増えます。ひとえにクラゲといっても、毒性の弱いクラゲがら、毒性の強いクラゲまで様々です。

毒性の弱いクラゲですと、
・ブツブツとした水ぶくれができる。
・熱を持った感じがする。
・みみず腫れができる。
・ピリピリ・チクチク痛む。
・痒みがでる。
といった症状ができます。

毒性の強いクラゲですと、
・呼吸困難
・倦怠感
・感電したような激痛
・頭痛
・吐き気
といった症状がでます。

クラゲに刺された場合は、まずは、速やかに海水浴場の救護室や医療機関に行って対処しましょう。毒性の弱いクラゲに刺されて軽症の場合は、皮膚科で炎症を抑える薬などを処方してもらいましょう。

皮膚科メニュー


夏に多い皮膚疾患の治療は、名古屋栄の皮膚科ロタージェへ
気温が上がり、差しが強くなる夏は、紫外線・草木・汗・プールでの感染が原因となる、夏ならではの皮膚疾患で悩む患者さんが増えます。プールや海などで人と接触する機会が多くなる夏は、とびひ・みずいぼ・あたまじらみ・疥癬など、感染力のある皮膚病が多くなります。自身で判断せず、皮膚科で適切な治療・アドバイスを受けましょう。